化学・生物・農学系

動物看護師

実際の仕事内容

動物看護師はあまり馴染みのない職業かもしれませんが、2012年に出来たばかりの資格です。
主に獣医のサポートをするのが仕事であり、動物病院で看護師のような役割を果たします。
動物の病気やケア、薬などの管理を行ない、以下のように仕事は分けられます。

・診察関係

診察時に動物が暴れないように抑える保定、診察器具の準備と後片付け、さらには消毒、入院動物のケアや健康管理、カルテ管理、血液検査や尿検査、検査内容や結果を飼い主に説明、などになります。

・薬剤関係

保管している薬の管理や、不足分の発注、処方した薬の管理と、使い方を飼い主に説明することが仕事です。
その他にも、受付や会計、電話応対、院内の清掃と消毒、タオルなど雑貨の洗濯と滅菌、など色々と仕事はあります。
獣医が行なわないような院内での仕事全般をすることになり、最初は覚えることが多いでしょう。

目指す前に知っておいてほしいこと

動物看護師は、獣医のサポートのみならず、飼い主へのサポートも必要であり、飼っている動物がどのような状態なのか説明するようなことも必要です。
獣医と飼い主が、スムーズに診察を出来るように、環境を整えることも必要であり、動物へ接する以外にも、役割はあります。

動物看護師という職業は2012年に出来たばかりであり、今は資格制度を整えている状況であることから、現在は民間資格になっています。
動物看護学履修しないと資格は得られませんので、まずはそのような学校に行って学ばないとなりません。

実際に仕事をするには、動物が好きだということはもちろんですが、仕事をしていれば動物が不幸になることもあるでしょう。
そのような場面でも事実に向き合い、取り乱さず仕事をしないとなりません。
また血などを見ることも多いので、血が苦手という方には向いていない仕事です。

動物のすべてを見る仕事

動物看護師として仕事をすれば、覚えることも多く、血液検査などで血を見ることも多いですが、その他にも動物の排泄物を処理しないとなりません。
動物が好きでかわいいと思っているだけでは勤まらない仕事であり、汚い部分や辛い部分も見ないとなりません。

最近はペットを飼う人も多くなってきましたので、動物病院は獣医だけでは忙しくなり、そのサポートとして動物看護師が誕生しました。
仕事をすると、就職先の動物病院の規模などによっても待遇が違い、良い待遇で働けるとは限りません。

ただ動物の怪我や命と向き合い、治療の手助けをしますので、動物が回復したり改善したりしたときは、大きな喜びとなり、飼い主からも感謝されるでしょう。
動物の手術や調剤など、幅広い仕事も経験でき、他の仕事では経験できないようなことも行えるのが動物看護師です。