リケイのお仕事って?
理系の就職活動で求められるものとは
毎年公表される就職率の統計を見てみると理系学部出身者の就職率は文系学部と比較して全体的に高く、就職に強みを発揮することができる専門分野が数多く見られています。
2013年のデータでは、理系全体の平均就職率は84.1%であるのに対し文系学部の平均就職率は78%とあり、かなり大きな差がついているということがわかります。
理系学部として分類される学部学科は数多くありますが、その中でも特に就職率が高いのは医療系の学部に集中しています。
特に地方にある理系専門大学では就職に相当力を入れており、就職率100%やそれに近い数字を出しているところも多く見られます。
薬学部や看護学部、保険医療学部などといったところは学部別就職率ランキングでも毎年上位に入ってくる分野ですが、他にも工学部や農学部、栄養学部といったところも専門的な職種に就くことができる就職に強い学部として存在感を示しています。
理系学部が就職に強い理由はズバリ、技術や知識など特定の仕事をするための能力を備えることができるからです。
理系学部へ進学をするときには、将来どういった仕事に就きたいかということをイメージしつつ、他の人にはできない特殊な技能を身につけることができるところを選びたいところです。
専門を複数持つことがキャリアアップには必要
しかし専門的な技能を身につけることができる理系学部であっても、それだけで一生安心して働くことができる普遍的な技能としていくことは難しいでしょう。
統計によると理系出身の会社員で平均年収が高い仕事をしてランクインしているのは「ITコンサルタント」や「プロジェクトマネージャー」「セールスエンジニア」といったIT系のマネジメント職です。
「研究開発」や「回路・システム設計」といった工業系のエンジニア職も高収入の仕事として一般的なのですが、それにしても特定の一分野だけでなく複数のシステムや業態に合わせて行っていくという知識が求められてきます。
今現在、理系学部の多くではそうした就職状況に適応するために複数専攻や複数学位取得の制度を用意しています。
中でも特徴的なのが「リベラルアーツ教育」と言われる理系・文系の枠を取り払った学習をしていくことができる課程で、上記で紹介したような営業やマネジメントをしながら技術的専門知識を生かす仕事をしていくためのバランスのよい学習をすることができるようにしているところです。
リベラルアーツとはもともとは古代ギリシアやローマに起源を発する「人を自由にする学問」という言葉です。
もともとは「自由7科」という文法や論理学、幾何学、音楽など数多くの学問を全て学ぶ教養課程が用意されていました。
現在の大学では実情に合わせた学部学科の組み合わせをしており、どの分野に力を入れているかが大学ごとの特徴にもなっています。
参考>>http://times.sanpou-s.net/special/liberal_arts/
必要な能力を知って自分の市場価値を高めよう
理系として分類される学部学科には、理数系、工学系、情報系など多数の分野があります。
これから何か職業につこうと考えているなら、その職業でどういった能力が必要になるかということを逆算し、そこから進学先や取得する資格を決めていくということが大切です。
どの分野を専攻するかによって就職先やその先のキャリアパスも大きく異なってくるのが理系の仕事であるため、まずは理系の広い分野について業界研究をし自分の専攻だけでなく複数の仕事についての理解をしていくことが将来的な仕事には大変に有効です。
このサイトでは理系のの仕事について分野別に紹介し、なりかたや求められるスキルなどについて詳しく説明をしていきます。