理系大学院生の就活
理系大学院生の就活はどうなの?強みがあるのか?
大学には大学院というものがあり、ここでは専門分野の研究などを2年から3年にかけて行っています。
学生として研究活動を行っている院生たちは、就職先について強みがあるのかどうかという事も気になります。
大学院を卒業するとなると年齢は26歳、となると通常の大学よりも卒業が遅くなるため、就職という点で不利になるのではないかという不安をもっている人が多いのです。
実際にはどうなのかというと、大学院生は通常の学生よりも長く専門性を持った研究を行っていることになります。
そのため、特定分野の専門知識について深い知識をもっている事が理解でき、その分野の就職という事について、有利になるという事は事実です。
大学院の場合、通常一人にひとり、指導教官がつく形で、指導教官が個人の研究論文についてサポートしてもらいながら、論文を仕上げます。
指導教官がついても自分が仮説をたてて立証していくことが必要となるので、特定の分野に精通している学生と企業が捉えるのです。
こうした努力を2年、博士という場合は3年継続するという事もあり、知識も専門性も深いと考える事が出来ます。
せっかくの専門性、どう生かす?
専門知識を持っている大学院生がそれを本当に就職に活かすことができるのかというと、できていない人がいることも事実です。
外資系金融、コンサルなどの通常文系の就職先と思われる業界の選考について、大学院生は研究を継続してきてどうしてここ?と思われることもあります。
しかし、今まで色々な事を乗り越え、問題を突き詰める能力を磨いてきているのですから、どういった業界でも自分が興味を持っている所には、自信をもって就活していいと思います。
ただ専門分野について深く突き詰めてきた部分を就職に活かすという事なら、その専門分野の仕事を選ぶ方がよりマッチングとしても高いといえるのです。
薬学専攻の方が薬品を利用する企業やお薬を作るメーカーなどに就職先があるという事なら、これほどいいマッチングはないと思います。
理系だからこういう職業しかない、せっかくこの研究をしてきたのだからこの分野にいう以外ないと考えるのではなく、幅広い分野で、今まで大学院生として培ってきた学問のほか、研究、その課程を活かせるような就職にしていくべきです。
理系就職先にとらわれるのではなく、もっと幅広い視野で自分の能力や専門性を活かせる職場をみつけることが必要となります。
その為に、就職サイトのアドバイザーに相談してもいいと思いますし、セミナーなどに参加し、知らない部門の企業を知るという事も行ってみると就職先の幅が広がっていくはずです。